プロレスリングノアの新設タイトル、GHCナショナル選手権が行われ、杉浦貴(49)がマイケル・エルガン(32)を下し、初代王者となった。

リング上で親会社リデット・エンターテイメントの長州力会長から「お前、がんばったよ」の激励の言葉とともに真新しい赤いベルトを渡され、そのまエルガンとも抱擁。健闘をたたえ合った。

元新日本で現在米団体インパクト・レスリングを主戦場にするエルガンが、長年憧れ続けたのが、日本のプロレス、とりわけノアのリングだった。そんなノア愛あふれるエルガンと生え抜き杉浦の初対戦は予想通りの熱戦となった。肉弾戦で互いに力を消耗した後、激しいエルボーの打ち合いへ。そこから杉浦は五輪予選スラムで巨体のエルガンを放り投げる。原爆固めを返されると、再び五輪予選スラムを決め、21分35秒で勝負を決めた。

杉浦は「(自分を研究していると)非常に感じた。日本のプロレスをよく理解している」とエルガンを称賛。「かっこいいね」と日の丸があしらわれた新ベルトを気に入った様子で「このベルトを使って、もう1つのベルトを巻いているチャンピオンにプレッシャーをかける。それで団体がよくなっていけば」。GHCヘビー級王座に負けない価値を付けていくとした。